定例研究会

第16回源氏絵データベース研究会
シンポジウム「源氏絵と竹取物語絵、伊勢物語絵、平家物語絵」

 源氏絵データベース研究会では、7月に『源氏物語』と「源氏物語絵巻」の源流をテーマにシンポジウムを開催しました。今回のシンポジウムは、異なる物語絵の比較をテーマに開催します。『源氏物語』は『竹取物語』や『伊勢物語』を引用したことが明らかですが、『源氏物語』の絵画、すなわち源氏絵は竹取物語絵や伊勢物語絵を引用しているのでしょうか。源氏絵と平家物語絵のあいだには、図様の継承関係は認められるのでしょうか。
 第1部では、青木慎一氏に源氏絵と竹取物語絵、廣海伸彦氏に源氏絵と伊勢物語絵、出口久徳氏に源氏絵と平家物語絵についてご発表いただきます。第2部では、赤澤真理氏、大口裕子氏、佐谷眞木人氏にも加わっていただき、図様の引用と継承、物語絵相互の相似点と相違点についてディスカッションしていただきます。

日 時:11月9日(日)13:00~15:30
会 場:恵泉女学園大学 J202教室
主 催:恵泉女学園大学人文学部日本語日本文化学科、源氏絵データベース研究会、基盤研究(A)「源氏文化ポータルを共有・活用した源氏絵の俯瞰的・創発的研究」(研究代表者:稲本万里子、24H00081)、若手研究「竹取物語の解釈・享受と絵画化に関する研究―物語絵の注釈的利用に向けて」(研究代表者:青木慎一、25K16196)
参加者:会場45人

開会の辞:稲本万里子(恵泉女学園大学)
趣旨説明、登壇者紹介、司会進行:稲本万里子

第1部:研究発表
発表1:青木慎一(静岡県富士山世界遺産センター)「竹取物語絵の情景選択の特徴と図様伝統への意識―源氏絵・伊勢物語絵の比較とともに」
発表2:廣海伸彦(出光美術館)「源氏絵と伊勢物語絵をつなぐもの―近世初期の事例を中心に」
発表3:出口久徳(立教新座中学校・高等学校)「源氏絵と平家物語絵から考える十七世紀の物語絵画」

第2部:ディスカッション「源氏絵と竹取物語絵、伊勢物語絵、平家物語絵」
登壇者:青木慎一、廣海伸彦、出口久徳、赤澤真理(大妻女子大学)、大口裕子(霞会館)、佐谷眞木人(恵泉女学園大学)

閉会の辞:稲本万里子

第15回源氏絵データベース研究会
国際シンポジウム「源氏物語の源流/源氏物語絵巻の源流」

 源氏絵データベース研究会では、室町時代の源氏絵、桃山・江戸時代の土佐派、狩野派の源氏絵、住吉如慶、俵屋宗達、岩佐又兵衛の源氏絵と、回を重ねてきました。今回は原点に立ち返り、源氏物語と源氏物語絵巻の源流をテーマに開催します。
 第1部では長恨歌、竹取物語、伊勢物語からの引用、第2部では西アジア、東アジアの物語絵や山水画との関係をご発表いただきます。それらを踏まえ、第3部では物語の引用と図様の継承の接続/非接続を探ります。

日 時:7月13日(日)10:00~17:00
会 場:早稲田大学 戸山キャンパス 38号館AV教室+Zoomウェビナー(総合討議は対面のみ)
主 催:源氏絵データベース研究会、早稲田大学総合人文科学研究センター(角田柳作記念国際日本学研究所)、SGU国際日本学拠点、早稲田大学美術史学会、基盤研究(A)「源氏文化ポータルを共有・活用した源氏絵の俯瞰的・創発的研究」(研究代表者:稲本万里子、24H00081)、基盤研究(B)「法華経美術の中世的拡張―顕・密・浄土融合の造形と空間」(研究代表者:山本聡美、24K00025)、基盤研究(C)「仏教絵画における聖と俗の往還に関する比較美術史的研究」(研究代表者:増記隆介、22K00179)
参加者:会場42人+Zoom43人

開会の辞:稲本万里子(恵泉女学園大学)

第1部:源氏物語の源流
趣旨説明、登壇者紹介、司会進行:青木慎一(静岡県富士山世界遺産センター)
発表1:笹生美貴子(日本大学)「『源氏物語』における長恨歌引用」
発表2:倪錦丹(ロイヤルメルボルン工科大学)「『竹取物語』から『源氏物語』へ―姫君たちの「罪」をめぐって」
発表3:近藤さやか(中京大学(非))「『源氏物語』における『伊勢物語』引用の諸相」
コメンテーター:勝亦志織(中京大学)

第2部:源氏物語絵巻の源流
趣旨説明、登壇者紹介、司会進行:稲本万里子
発表1:桝屋友子(東京大学)「ペルシア語恋愛物語の挿絵表現」
発表2:山本聡美(早稲田大学)「東アジアの説話画と源氏物語」
発表3:増記隆介(東京大学)「源氏物語絵巻の山水表現―画中画を中心に―」

第3部:総合討議
登壇者:桝屋友子、山本聡美、増記隆介
コメンテーター:髙岸輝(東京大学)、勝亦志織
モデレーター:青木慎一、稲本万里子

閉会の辞:稲本万里子

第14回源氏絵データベース研究会
岩佐又兵衛の源氏絵

 2016年夏に福井県立美術館で開催された「岩佐又兵衛展」では、旧金屋屏風*の現存10図が展示され、多くの人びとの注目を集めました。今回の源氏絵データベース研究会では、その後の研究成果を踏まえ、「岩佐又兵衛の源氏絵」をテーマに開催します。第1部では、廣海伸彦氏に出光美術館の源氏絵、戸田浩之氏に福井県立美術館の源氏絵を中心にご発表いただきます。第2部では三宅秀和氏を聞き手に、旧金屋屏風、又兵衛工房、又兵衛以降の岩佐派についての現況をうかがいます。
*旧金谷屏風と称されてきましたが、最近の研究動向から、本研究会では旧金屋屏風の表記を用います。

日 時:3月22日(土)14:00~17:00
会 場:早稲田大学戸山キャンパス 38号館2階AV教室
主 催:源氏絵データベース研究会、早稲田大学総合人文科学研究センター(角田柳作記念国際日本学研究所)、早稲田大学美術史学会、基盤研究(A)「源氏文化ポータルを共有・活用した源氏絵の俯瞰的・創発的研究」(研究代表者:稲本万里子、24H00081)
参加者:会場43人

開会の辞:稲本万里子(恵泉女学園大学)
趣旨説明、登壇者紹介:稲本万里子

第1部:研究発表
発表1:廣海伸彦(出光美術館)「出光美術館の源氏絵―葵巻の絵画化を中心に」
発表2:戸田浩之(皇居三の丸尚蔵館)「岩佐又兵衛筆「和漢故事説話図」(福井県立美術館蔵)の源氏絵について」

第2部:フリートーク「岩佐又兵衛の源氏絵―旧金屋屏風を基点に」
登壇者:廣海伸彦、戸田浩之
聞き手:三宅秀和(群馬県立女子大学)

閉会の辞:稲本万里子

第13回源氏絵データベース研究会
装飾法華経と源氏物語

 『源氏物語』が成立した藤原道長の時代は、後世の人びとにとっても憧れの時代でした。今回の源氏絵データベース研究会は、鯨井清隆氏と鴈野佳世子氏をゲストに迎え、「装飾法華経と源氏物語」をテーマに開催します、第1部では、鯨井氏に平清盛の道長憧憬、増記隆介氏に「平家納経」に見る『源氏物語』享受、鴈野氏に法華経絵の光学調査について、ご発表いただくとともに、第2部では山本聡美氏をモデレーターに、発表者とともにディスカッションしていただきます。

日 時:12月15日(日)13:00~17:00
会 場:愛知県立芸術大学 新講義棟大講義室
主 催:源氏絵データベース研究会、基盤研究(A)「源氏文化ポータルを共有・活用した源氏絵の俯瞰的・創発的研究」(研究代表者:稲本万里子、24H00081)、基盤研究(B)「法華経美術の中世的拡張―顕・密・浄土融合の造形と空間」(研究代表者:山本聡美、24K00025)、基盤研究(C)「仏教絵画における聖と俗の往還に関する比較美術史的研究」(研究代表者:増記隆介、22K00179)、基盤研究(C)「中世日本における色材流通と美術伝播の関係性の解明」(研究代表者:鴈野佳世子、24K03514)
参加者:会場52人

開会の辞: 稲本万里子(恵泉女学園大学)
登壇者紹介:稲本万里子
趣旨説明: 山本聡美(早稲田大学)

第1部 研究発表
発表1:鯨井清隆(大津市歴史博物館)「道長憧憬と『源氏物語』―企画展「紫式部と祈りの世界」雑感―」
発表2:増記隆介(東京大学)「「平家納経」と『源氏物語』―勧持品・分別功徳品・法師功徳品・神力品の見返絵から―」
発表3:鴈野佳世子(帝京大学)「法華経絵の材料調査―制作環境と画材―」

第2部 ディスカッション
登壇者:鯨井清隆、増記隆介、鴈野佳世子
モデレーター:山本聡美

閉会の辞:稲本万里子

源氏文化科研キックオフ集会

日 時:2024年9月28日(土)13:00~17:00
会 場:愛知県立芸術大学講義棟第1講義室
主 催:基盤研究(A)「源氏文化ポータルを共有・活用した源氏絵の俯瞰的・創発的研究」(研究代表者:稲本万里子、24H00081)
参加者:会場16人

開会の辞 稲本万里子(恵泉女学園大学)
趣旨説明 稲本万里子
報告1 「幻の「源氏物語絵巻」の詞書本文の傾向と制作背景―『源氏物語』写本の異同との比較から」青木慎一(静岡県富士山世界遺産センター)
報告2 「源氏物語図色紙貼付屏風、源氏物語図屏風の紹介」高橋亨(名古屋大学名誉教授)
ピッチプレゼン 参加者全員
協議1 今後の源氏絵データベース研究会
協議2 2025年度、2027年度開催のシンポジウム
閉会の辞 稲本万里子

第12回源氏絵データベース研究会
俵屋宗達の失われた源氏物語図屏風(団家本、藤井家本)をめぐって

 2023年秋に和泉市久保惣記念美術館で開催された「宗達―物語の風景 源氏・伊勢・西行」展では、数多くの俵屋宗達の作品が展示されましたが、なかでも団家本、藤井家本の新出の源氏絵が出品され、注目を集めました。今回の源氏絵データベース研究会では、河田昌之氏に団家本と藤井家本の現状と発見秘話について、ご発表いただきます。

日 時:2024年7月13日(土)14:00~17:00
会 場:東京大学文学部3番大教室+Zoom
主 催:源氏絵データベース研究会、基盤研究(A)「源氏文化ポータルを共有・活用した源氏絵の俯瞰的・創発的研究」(研究代表者:稲本万里子、24H00081)
参加者:会場24人+Zoom28人

開会の辞 稲本万里子(恵泉女学園大学)
趣旨説明・登壇者紹介 稲本万里子
発表   「宗達源氏絵団家本と藤井家本について 現状と探索秘話など」河田昌之(大阪芸術大学・和泉市久保惣記念美術館館長)
コメント 本田光子(愛知県立芸術大学)
閉会の辞 稲本万里子

第11回源氏絵データベース研究会
シンポジウム「源氏文化研究の最前線」

 開館40周年記念「源氏物語 THE TALE OF GENJI ―「源氏文化」の拡がり 絵画、工芸から現代アートまで―」展にちなみ、シンポジウム「源氏文化の最前線」を開催いたします。展覧会監修の稲本万里子氏による基調講演をはじめ、展覧会協力者である源氏絵データベース研究会会員による発表とパネルディスカッションをとおして、『源氏物語』から派生した、ありとあらゆる文化現象である「源氏文化」の最新の研究成果を明らかにしていきます。なお、このシンポジウムは、東京富士美術館、源氏絵データベース研究会、美術史学会の共同開催になります。

日 時:2024年3月10日(日)13:00~16:30
会 場:東京富士美術館ミュージアムシアター+Zoom
主 催:東京富士美術館、源氏絵データベース研究会、美術史学会
参加者:会場120人+Zoom261人

プログラム:
開会挨拶 五木田聡(東京富士美術館)
開催主旨 増記隆介(美術史学会東支部大会担当委員)
基調講演 「源氏絵研究から源氏文化研究へ」稲本万里子(恵泉女学園大学)
発表1 「住吉具慶の源氏絵」藤田紗樹(文化庁)
発表2 「岩佐又兵衛の源氏絵―17世紀の古典知と奇想」廣海伸彦(出光美術館)
発表3 「近代の源氏絵―松岡映丘を中心に」赤須清美(東京富士美術館)
発表4 「源氏主題の工芸意匠」福島修(東京国立博物館)
発表5 復元装束、AIとVR
「御簾の下からこぼれ出る女房装束」赤澤真理(大妻女子大学)
「生成AIで学ぶ源氏物語」矢野浩二朗(大阪工業大学)
「VR六条院とVR源氏物語図屏風の制作と鑑賞」小長谷明彦(東京工業大学)
パネルディスカッション
モデレーター/鴨木年泰(東京富士美術館)
パネリスト/稲本万里子、藤田紗樹、廣海伸彦、福島修、赤澤真理、矢野浩二朗、小長谷明彦+青木慎一(立教大学)
閉会挨拶 鴨木年泰

第10回源氏絵データベース研究会
伝住吉如慶筆「源氏物語手鑑」(個人蔵)をめぐって

 田口榮一先生が1990年にご紹介された伝住吉如慶筆「源氏物語手鑑」(個人蔵)は、長らく実見の機会がありませんでしたが、2022年秋の砺波市美術館での展示と、それにともなう調査により、急速に研究が進展しました。今回の源氏絵データベース研究会では、河田昌之氏にご研究の一端をご発表いただきます。

日 時:2023年3月4日(土)13:30~16:45(日本時間)
会 場:大妻女子大学(千代田キャンパス)+Zoom
主 催:源氏絵データベース研究会
参加者:会場18人+Zoom34人

1、開会の辞、趣旨説明・登壇者紹介:稲本万里子(恵泉女学園大学)
2、伝住吉如慶筆「源氏物語手鑑」(個人蔵)の全容(全体構成と物語の場面、絵画表現と詞の書写など)について:河田昌之(大阪芸術大学・和泉市久保惣記念美術館館長)
3、フリートーク:河田昌之+龍澤彩(金城学院大学)+大口裕子(霞会館)+赤澤真理(大妻女子大学)+菊地絢子(國華社)+稲本万里子
4、閉会の辞:稲本万里子

第9回源氏絵データベース研究会
キックオフシンポジウム「源氏文化ポータルの構築と源氏絵の俯瞰的・創発的研究」

 源氏絵データベース研究会では、2016年8月の発足以来、源氏絵研究をおこない、8回の研究会(内2回はシンポジウム)で研究成果を共有してきました。2020年12月からは、『源氏物語』の派生作品にも研究対象を広げ、毎月1回のZoomミーティングを開催しています。本シンポジウムでは、今までの源氏絵研究、研究会、Zoomミーティングの取り組みを報告するとともに、源氏文化ポータルの構築と源氏絵の俯瞰的・創発的研究の可能性を探ります。

日  時:2022年8月20日(土)14:00~16:00
開催方法:Zoom
主  催:源氏絵データベース研究会
参 加 者:40人

開会の辞:稲本万里子(恵泉女学園大学)
1、趣旨説明・登壇者紹介:稲本万里子
2、源氏絵研究領域の活動報告と今後の展望
2-1、源氏絵調査班の活動報告と今後の展望:三宅秀和(群馬県立女子大学)
2-2、AI班の活動報告と今後の展望:稲本万里子、矢野浩二朗(大阪工業大学)
3、派生作品研究領域の活動報告と今後の展望:青木慎一(立教大学)
4、比較源流研究領域の活動報告と今後の展望:山本聡美(早稲田大学)
5、ディスカッション:源氏絵研究における俯瞰と創発
閉会の辞:稲本万里子

第8回源氏絵データベース研究会
シンポジウム「桃山・江戸時代源氏絵研究の最前線―図様の継承と創造」

 源氏絵データベース研究会ならびに源氏絵データベース科研では、2019年12月にシンポジウム「室町時代源氏絵研究の最前線」を開催しました。このシンポジウムでは、九州国立博物館の「扇面画帖」、ハーバード大学美術館の土佐光信筆「源氏物語画帖」、毛利博物館の「源氏物語絵巻」の発表をとおして、土佐光信の画風の特徴と、土佐光信に至る画風、土佐光信以降の画風の特徴を明らかにすることができました。本シンポジウムでは、前回のシンポジウムを受けて、桃山時代以降の狩野派や土佐派の絵師たちが、土佐光信以降の土佐光茂様式の何を継承し、何を継承しなかったのか、何を創造したのかを明らかにしていきます。
 第1部では、狩野派と土佐派の源氏絵を取りあげます。狩野派研究の三宅秀和氏には、狩野派がいかに土佐光茂様式を取り入れたのか、狩野派による源氏絵の挑戦について発表していただきます。やまと絵研究の片桐弥生氏と本田光子氏には、土佐光則と土佐光起による図様の継承と創造について発表していただきます。第2部は、源氏絵の広がりと称し、建築史の赤澤真理氏に、土佐光吉の源氏絵から幻の「源氏物語絵巻」に至る源氏絵の建築空間の変遷について、鷹狩図が専門の水野裕史氏には、源氏絵の行幸の場面から鷹狩図への展開について、ご発表いただきます。第3部では、これらの発表をふまえ、コメンテーターを交えて、発表者によるディスカッションをおこないます。

日  時:2021年12月26日(日)13:00~17:30
開催方法:Zoom
主  催:源氏絵データベース研究会・基盤研究(B)「オントロジーに基づく源氏絵データベースを共有・活用した源氏絵の総合研究」(研究代表者:稲本万里子)
参 加 者:64人

開会の辞:稲本万里子(恵泉女学園大学)

第1部 狩野派と土佐派の源氏絵
趣旨説明・登壇者紹介:稲本万里子

発表1
発表者:三宅秀和(群馬県立女子大学)
題 目:土佐光茂以降、永徳期・光信期狩野派の源氏絵への挑戦

発表2
発表者:片桐弥生(静岡文化芸術大学)
題 目:土佐光則の源氏絵―場面選択と図様にみる継承と創造―

発表3
発表者:本田光子(愛知県立芸術大学)
題 目:土佐光起の源氏絵図様

第2部 源氏絵の広がり
発表4
発表者:赤澤真理(大妻女子大学)
題 目:江戸時代前期の源氏絵に示された建築空間―格式表現の獲得から多様性へ―

発表5
発表者:水野裕史(筑波大学)
題 目:源氏絵から転用された図様―鷹狩を中心に

第3部 ディスカッション
題  目:桃山・江戸時代源氏絵研究の最前線―図様の継承と創造
パネラー:三宅秀和、片桐弥生、本田光子、赤澤真理、水野裕史
コメンテーター:高松良幸(静岡大学)、髙岸輝(東京大学)、龍澤彩(金城学院大学)
司  会:稲本万里子

閉会の辞:稲本万里子

第7回源氏絵データベース研究会
日  時:2021年8月29日(日)13:30~16:00
開催方法:Zoom
主  催:源氏絵データベース研究会・基盤研究(B)「オントロジーに基づく源氏絵データベースを共有・活用した源氏絵の総合研究」(研究代表者:稲本万里子)
参 加 者:31人

開会挨拶:稲本万里子(恵泉女学園大学)

発表1
発表者:林 茂郎(中之島香雪美術館)
題 目:遊里を描いた絵師、王朝物語に挑む―新出の「源氏物語図屏風」の紹介をかねて

発表2
発表者:水野裕史(筑波大学)
題 目:作品紹介「土佐派色紙絵付源氏物語」(永青文庫蔵)

閉会挨拶:稲本万里子

第6回源氏絵データベース研究会
日  時:2021年3月21日(日)13:30~17:30
開催方法:Zoom
主  催:源氏絵データベース研究会・基盤研究(B)「オントロジーに基づく源氏絵データベースを共有・活用した源氏絵の総合研究」(研究代表者:稲本万里子)
参 加 者:28人

開会挨拶:稲本万里子(恵泉女学園大学)

発表1
発表者:本田光子(愛知県立芸術大学)
題 目:作品紹介 伝土佐光起筆「源氏物語画帖」(長崎・個人蔵)について 『源氏物語絵詞』と脇息上の絵を見る浮舟

発表2
発表者:三宅秀和(群馬県立女子大学)
題 目:宮内庁三の丸尚蔵館所蔵の伝狩野永徳筆「源氏物語図屏風」の様式について

発表3
発表者:稲本万里子
題 目:流派推定の思考回路―深層学習による幻の「源氏物語絵巻」と岩佐派の源氏絵の分類結果を手がかりに

発表4
発表者:青木慎一(立教大学日本学研究所)
題 目:物語絵の教材活用の可能性―図様の創意・定型化の視点とともに

閉会挨拶:稲本万里子

第5回源氏絵データベース研究会
シンポジウム「室町時代源氏絵研究の最前線」

 1989年に個人蔵の「扇面画帖」(現在、九州国立博物館蔵)、1993年にハーバード大学美術館の土佐光信筆「源氏物語画帖」が発見されて以来、毛利博物館の「源氏物語絵巻」など、室町時代の源氏絵の発見・紹介が相次ぎ、研究が活性化しています。
 本シンポジウムでは、九州国立博物館にて「扇面画帖」の修理に当たられた鷲頭桂氏、「扇面画帖」を紹介された片桐弥生氏、毛利博物館の「源氏物語絵巻」を紹介された龍澤彩氏、室町時代土佐派研究の第一人者である髙岸輝氏をお招きして、室町時代の源氏絵研究の成果をご発表いただくとともに、今後の展望を語っていただきます。

日 時:2019年12月15日(日)13:30~18:00
会 場:立教大学 太刀川記念館3階カンファレンスルーム
主 催:立教大学日本学研究所・源氏絵データベース研究会・基盤研究(B)「オントロジーに基づく源氏絵データベースを共有・活用した源氏絵の総合研究(研究代表者:稲本万里子)
共 催:立教大学文学部文学科日本文学専修・立教大学大学院文学研究科日本文学専攻・立教大学日本文学会
参加者:62人(記帳した人のみ)

開会の辞:井野葉子(立教大学)
趣旨説明&発表者紹介:稲本万里子(恵泉女学園大学)

第1部
発表1
発表者:鷲頭 桂(東京国立博物館)
題 目:集められた扇絵―九州国立博物館所蔵「扇面画帖」の修理報告

発表2
発表者:片桐弥生(静岡文化芸術大学)
題 目:九州国立博物館蔵「扇面画帖」中の源氏絵扇面について―制作年代と筆者の問題を中心に―

発表3
発表者:龍澤 彩(金城学院大学)
題 目:毛利博物館所蔵「源氏物語絵巻」から見る室町時代源氏絵

発表4
発表者:髙岸 輝(東京大学)
題 目:ハーバード大学美術館所蔵「源氏物語画帖」にみる土佐光信の構図と空間表現

第2部
パネルディスカッション
題 目:室町時代源氏絵研究の最前線
パネラー:片桐弥生、髙岸 輝、龍澤 彩、鷲頭 桂
ディスカッサント:稲本万里子、青木慎一(立教大学)
司 会:井野葉子

第4回源氏絵データベース研究会
日 時:2019年2月9日(土)14:00~17:00
会 場:東京工業大学 田町CIC
主 催:源氏絵データベース研究会・基盤研究(B)「オントロジーに基づく源氏絵データベースを共有・活用した源氏絵の総合研究(研究代表者:稲本万里子)
参加者:13人

趣旨説明&司会:稲本万里子

発表1
発表者:小長谷明彦(東京工業大学)
題 目:深層学習法による源氏絵の流派推定

デモンストレーション1
発表者:横田優治(東京工業大学学部生)
題 目:360度カメラ映像を用いた六条院のVR化

デモンストレーション2
発表者:津野駿幸(東京工業大学大学院生)
題 目:仮想空間上の灯明光源効果を用いた時代屏風経年変化モデルの提案

発表2
発表者:胡 暁冉(Hu Xiaoran 東京工業大学大学院生)
題 目:深層学習法による連続変体仮名の認識

第3回源氏絵データベース研究会
日 時:2018年12月15日(土)14:00~17:00
場 所:徳川美術館
主 催:源氏絵データベース研究会・基盤研究(B)「オントロジーに基づく源氏絵データベースを共有・活用した源氏絵の総合研究(研究代表者:稲本万里子)
参加者:12人

第1部
報告
講 師:四辻秀紀(徳川美術館)
題 目:修理で確認できた国宝源氏物語絵巻の姿

第2部
見学
「源氏物語の世界―王朝の恋物語」展見学

第2回源氏絵データベース研究会
日 時:2018年2月3日(土)13:00~17:30
会 場:東京富士美術館
主 催:源氏絵データベース研究会・基盤研究(B)「オントロジーに基づく源氏絵データベースを共有・活用した源氏絵の総合研究(研究代表者:稲本万里子)
参加者:22人

第1部
趣旨説明
発表者:稲本万里子(恵泉女学園大学)
題 目:源氏絵データベース構築・拡充の進捗状況と、源氏絵データベース科研初年度の成果報告

発表1(CODHチュートリアル)
発表者:鈴木親彦(人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)特任研究員)
題 目:IIIF Curation Viewerが美術史にもたらす「細部」と「再現性」―絵入本・絵巻の作品比較を事例に―

発表2
発表者:鴨木年泰(東京富士美術館)
題 目:公開と非公開の狭間、デジタル画像と権利問題をめぐる最近の動向―全国美術館会議における実際的な話題を中心に―

第2部
見学
東京富士美術館の最新機器の見学(みどころルーペ、VR、Google Arts)
解 説:鴨木年泰

特別観覧
東京富士美術館所蔵「源氏物語図屏風」(桐壺・胡蝶)の特別観覧
解 説:三宅秀和(群馬県立女子大学)

第1回源氏絵データベース研究会
日 時:2017年8月30日(水)13:00~17:30
会 場:東京工業大学 田町CIC
主 催:源氏絵データベース研究会・基盤研究(B)「オントロジーに基づく源氏絵データベースを共有・活用した源氏絵の総合研究(研究代表者:稲本万里子)
参加者:18人

趣旨説明
発表者:稲本万里子(恵泉女学園大学)
題 目:源氏絵データベース構築・拡充の進捗状況と、源氏絵データベースを活用した源氏絵研究の構想

発表1
発表者:本田光子(愛知県立芸術大学)
題 目:宗達派源氏絵の図様整理

発表2
発表者:赤澤真理(岩手県立大学)
題 目:住吉具慶筆「源氏物語絵巻」(MIHO MUSEUM蔵)にみる建築表現の復古とその意味+附論 明治41年盛岡巡啓における源氏絵屏風の使い方

発表3
発表者:三宅秀和(群馬県立女子大学)
題 目:狩野派の源氏絵

報告1
報告者:加藤拓也(東京工業大学学部生)
題 目:Deep Learningを用いた源氏絵の画像認識

報告2
報告者:津野駿幸(東京工業大学大学院生)
題 目:Virtual Realityで体験する、灯りで見る源氏絵屏風

源氏絵データベース科研準備会
日 時:2017年2月23日(木)17:00~19:00
会 場:東京工業大学 田町CIC

発表者:稲本万里子(恵泉女学園大学)
題 目:源氏絵データベース構築の意義と、源氏絵データベースを活用した源氏絵研究の構想

発表者:河野文弥(東京工業大学大学院生)、小長谷明彦(東京工業大学)
題 目:Deep Learningを用いた源氏絵の画像認識

討 議:源氏絵データベースの応用に向けて